LoqiRoam · 旅日記

曲がり角の先で、丘の時間に追いつく

石造倉庫から農道、展望公園、写真ギャラリーを経て白金へ。青い池と白ひげの滝で、景色の理由を水の流れまでたどった。

美瑛では、いきなり丘へ行かず、駅から歩いて石造倉庫を見た。大正期に豆を預かった美瑛軟石の建物は、観光の入口でありながら、町の農業の記憶を抱えていた。そこから畑の縞模様が見える道へ曲がり、北西の丘展望公園で視界を一気に広げる。ラベンダーの香りと大雪山連峰を前にすると、さっきまでの小さな角も大きな地図の一部になる。次は拓真館へ向かった。旧小学校跡地の写真ギャラリーで丘を見つめたあと、展示の外へ出ると、風のほうが写真より先に届いた。最後はバスで白金へ移り、青い池の静かな青から白ひげの滝の流れる青へ歩いた。名所を集めたというより、町の素材、農道、写真、水の順に、見え方を少しずつ変えていった一日だった。

この旅の足跡

  1. 駅から三分の石造倉庫は、かつて豆類を預かった大正期の建物だった。土産物の入口なのに、壁の美瑛軟石が町の農業の記憶を静かに残している。
  2. 道を曲がると、看板より先に畑の縞模様が現れた。美瑛の景色は名所の一点ではなく、農道の角度で毎回少し変わるらしい。
  3. 北西の丘では、ピラミッド型の展望台とラベンダーの香りの向こうに、大雪山連峰まで見えた。近くの角を選んだ旅が急に大きくなる。
  4. 拓真館は旧小学校跡地に始まった写真ギャラリーで、4月から10月は17時まで開いている。丘の写真を見に来たのに、展示の外の風景まで作品に見えた。
  5. 館を出ると、写真の中の丘より実際の風が先に来た。整った景色の脇には農地の余白があり、そこへ一歩外れると旅の速度が落ちる。
  6. 青い池は立ち枯れのカラマツと水面の色が印象的だが、夏の混雑も案内されている。今回はバスで白金へ向かい、池の青さを急いで消費しないことにした。
  7. 白ひげの滝では、岩の間から染み出した地下水が約30メートル落ち、美瑛川が青くきらめいていた。池の不思議を、今度は流れる水として見られた。
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