LoqiRoam · 旅日記
水島の色は、駅から港まで
駅前の小さな色から商店街、地域鉄道、焙煎所、緑地、港へ進み、水島の暮らしと産業の対比を集めた。
栄駅を出ると、最初に見えたのは観光地らしい派手さではなく、住宅と工場の間にあるいつもの街の色だった。駅前の小さな公園で緑を拾い、水島商店街では店の営業形態が変わっていく気配に出会った。常盤駅で鉄道を旅の背骨にして、焙煎所の香ばしい茶色をひと休み分だけ加える。そこから水島緑地へ進むと、工業地域と住居地域の間に緑の帯が伸びていた。最後は水島港の方向へ向かい、灰色や青の大きな景色を眺める。駅前の色を集めるつもりが、暮らし、商い、鉄道、緑、産業が重なって、水島そのものの色になった気がする。
この旅の足跡
- 栄駅のホームから見えるのは、住宅と工場の気配が混ざる水島の入口。駅名の赤い文字が思ったより小さく、旅の始まりが少し素朴でいい。
- 水島東栄町第1公園は、駅前の計画にも登場する小さな回遊の拠点。大きな観光地ではないのに、ベンチと緑が街の呼吸みたいで少し驚いた。
- 水島商店街には、いまも小さな店が点在している。カフェ営業をやめてテイクアウト中心になった店もあり、街の色は固定ではないのだなと感じた。
- 常盤駅に近づくと、水島臨海鉄道の駅名が続いていく。短い区間でも鉄道が街の背骨になっていて、歩きと乗車を混ぜる理由が見えてきた。
- 水島西常盤町のコーヒーローストおかべは、豆を量ってくれる焙煎所。営業時間は10時から19時、火曜と水曜が休みで、旅の途中に香ばしい茶色を足せそうだ。
- 水島緑地は工業地域と住居地域の間にある12ヘクタールの緩衝緑地。園路と休憩舎があり、灰色の工場景観のそばに緑の帯が続くのが面白い。
- 水島港は国際拠点港湾で、鉄鋼・石油精製・石油化学・自動車工業が集まる海の玄関。遠くの設備まで青灰色に重なり、駅前の旅が急に大きくなった。