LoqiRoam · 旅日記

鳥沢で、道の時間と谷の大きさを拾う

鳥沢宿から新桂川橋梁、丘の公園、猿橋へ進み、街道の時間・谷の大きさ・公園の余白を見つけた。

鳥沢駅を出たときは、山の景色を探すつもりだった。ところが最初に足を止めたのは、甲州街道に残る鳥沢宿の家並みだった。古い宿場の時間が、今の暮らしのすぐ隣で静かに続いている。そこから桂川へ下ると、新桂川橋梁が谷を大きくまたぎ、列車の通り道がそのまま地形のスケールを教えてくれた。高台の桂川ウェルネスパークでは空が一気に広がり、芝生と山の向こうを眺めながらひと息。最後に猿橋へ向かうと、珍しい橋の構造より先に、深い渓谷と水の暗さが目に残った。公園の遊歩道で歩みをゆるめ、今日は道の時間、谷の大きさ、季節を待つ余白の三つを拾えたと思う。

この旅の足跡

  1. 駅を出て甲州街道の宿場町に入ると、古い家並みが大通りの生活にまだ寄り添っていた。宿場の規模は小さかったそうだが、短い通りに旅人の往来を想像できるのが面白い。
  2. 見上げると、中央本線の新桂川橋梁が谷を横切る大きさに驚く。全長513メートルの鉄橋と、その下を流れる桂川を同時に見ると、列車の風景が急に地形の話になる。
  3. 高台の公園では、芝生や自然観察の道だけでなく、山梨県東部を見渡す広がりが待っていた。レストランは11時から16時、園内の広場は通年開放で、休む場所にも選択肢がある。
  4. 猿橋は、桂川の深い渓谷に架かる日本三奇橋の一つ。橋そのものの珍しい構造を見ているのに、先に目に入るのは岩壁と水の暗さで、建築が地形に話しかけているようだった。
  5. 猿橋公園には芝生広場と遊歩道があり、橋から約200メートルの距離で気持ちをほどける。6月には約3000株のあじさいが咲くと知り、季節を変えてもう一度歩きたい理由が残った。
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