LoqiRoam · 旅日記

光の行き先を探す

庭の木陰から運動公園、科学館、峡谷の橋、足湯へ。光の変化を追いながら、徒歩と地鉄で黒部の奥行きを横断した。

舌山では、駅から近い天真寺庭園の木陰から始めた。石の間に落ちる光を見ていると、列車の気配まで遠くなる。そこから宮野運動公園へ歩くと、景色は庭の密度を離れ、競技場の広い空へ変わった。雲の影が地面を渡る速さだけを追った。吉田科学館では昼の光をいったん閉じ、直径20メートルのドームに星の暗さを置いた。午後は地鉄で宇奈月へ移動。宇奈月公園の歌碑と自然岩のあいだで、川風が葉を裏返す。旧山彦橋では、かつて列車を支えた鋼の線が遊歩道として残っていた。最後に足湯おもかげへ戻り、約40度の湯に足を浸す。橋の赤、峡谷の緑、湯気の白。光は場所ごとに別の形で静かになった。

この旅の足跡

  1. 天真寺の境内に残る庭園は、石と木陰のあいだに夏の光を細く落としていた。駅から近いのに、音が一段遠くなるのが意外だった。
  2. 宮野運動公園には競技場や多目的グラウンドがあり、広い空の下で雲の影が地面を横切る。庭の木陰から景色が一気に明るくなった。
  3. 黒部市吉田科学館の直径20メートルのドームは、外の昼光を星の暗さへ反転させる。自然と科学を扱う展示に、土地の見方が少し変わった。
  4. 宇奈月公園は自然岩と植生を残し、歌碑が木立の間に置かれている。黒部川の風が葉を裏返すたび、光も細かく揺れた。
  5. 旧山彦橋はかつて鉄道橋だった鋼製アーチ橋で、今は遊歩道になっている。赤い橋と峡谷の緑を同じ視界に入れると、時間の層が重なった。
  6. 足湯おもかげは宇奈月公園の一角にあり、約40度の弱アルカリ性単純温泉を6時から22時まで使える。歩いた後、足元だけがゆっくり温まった。
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